中小企業診断士 中陳和人の                 「夢をかなえるブログ」~目指せあの頂へ~

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自己啓発系の無料体験セミナーに参加して

 ジェームス・スキナー氏の『100%』という本を今年のゴールデンウイークに読んだ。無料セミナーの案内があったので、昨日、ひょこひょこと出かけてきた。無論、本ちゃんの高額のセミナーへの誘客を目的としたものであることは100%承知の上で、である。
そういうことを割り引いても、なかなか良い内容だった。
スキナー氏の『成功の9ステップ』をちゃんと読もうと思う。そして実践できることはどんどん実践していきまっせ。

 ところで、自己啓発セミナーと新興宗教は極めて近いものだという感じをあらためて持った。会場に来ていた多くの人が「自分は変わらなくてはならないと思って参加した」と仰っていた。このプログラムのことではないが、心理学系のセミナーは、参加者同士で自分のことをあれこれ語って開示し、徐々にほぐれてくるに従って、日常ではまずやらないだろうパッションあふれる行動や親との過去の関わり合いに思いを馳せさせて号泣させてスッキリさせるなど、色々なテクニックが駆使される。

 私などは「変わりたい」と思うなら自分で変われよ、と天邪鬼めいた心がうそぶいているが、もちろんその場では声には出さない。セミナーをしらけさせるのが目的で参加したわけではないから。しかし、変わりたいと思っている人がセミナーの力を借りてでも変わろうとしているということは、そこにしっかりビジネスのチャンスがあるということなんだな、とあらためて理解した。

 幸か不幸か、私は陽明学を学んでしまったので、知識からだけでも思いによって行動を変えることができる(と信じている)ので、今年はその種のセミナーには行かない。
が、自己啓発系の大物たちのほとんどは鬼籍に入ってしまっており、そういうことを考えると、このスキナー氏とか神田正典氏とかが生きていて、いくばくかのお金を払うことで直接その謦咳に触れることができるというのは僥倖かも知れない。論ずるより産むが易し(ちょっと違うが)という気合で受講するのも悪くないかも知れない。

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堀公俊さんの『組織を動かすファシリテーションの技術』

ファシリテーターの基本技術集。ファシリテーターの良いダイアログ、悪いダイアログの事例中心に、様々な技術が書いてある。とてもためになる。使える。いい参考書だ。
さすが日本のファシリテーターの第一人者、堀公俊さん!

ファシリテーターの質問の仕方、セリフというのは、コーチングのそれと極めて似通っている。コーチングのスキルが相当流用可能だ。
図解(絵で議論を整理する技法)に関する部分では、まさしく経営コンサルの技法そのものといっていい内容だ。野口吉昭さんの色々な本で整理されている各種のチャートや図法と同じようなものが系統だてて用途に応じて書いてあり、これもいただきである。
今日の私自身の学びは、ズバリ、これである。<アイディアは切り捨てずに統合する>。ファシリテーションの世界ではずっと以前から当たり前に言われてきているが、会議の進行であっても、これはとても難しい。でも意識して<切り捨てずに統合する>はやっていかねばならないとあらためて感じた。ありがとうございます。

佐藤正浩さんの『会議は変わる!』

世に無駄な会議の多いこと、多いこと。
それらの会議の無駄、無理、ムラなどについて(本書ではそういう言い回しはないが)、とても科学的に合理的に解きほぐしたのが本書『会議は変わる!』(佐藤正浩著、東洋経済新報社)
あらためて、会議の3種類の目的、会議における問題点の原因、原因を除去し生産性を高めていくための方法、会議の設計やプロセスやインフラの列挙、会議の着地点などについて、豊富なチャートとテンプレートで構成されていてとても読みやすい本だった。ありがとうございます。

ちょんせいこさんの『人やまちが元気になるファシリテーター入門講座』

国籍の違いなどを乗り越えて元気に明るく生きておられる、ちょんせいこさんという人の書いた『人やまちが元気になるファシリテーター入門講座』(解放出版社)。
ファシリテーションの具体的な技法や実例がたくさん書いてあって、とってもわかりやすい。
いい本だ。

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『プロジェクトファシリテーション』読後録

これ、面白かった。
古河電気工業㈱人事総務部の関尚弘さんという方と、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ㈱というコンサルティング会社のディレクターである白川克さんという方の共著『プロジェクトファシリテーション』(日本経済新聞社)である。

古河電工では、工場ごとに人事業務をやっていたという効率性の悪さがあり、それらをもっと効率化できないか、という人事BPRの課題があったという。今から10年以上も前の話である。
これは同社の歴史の上に出来上がってきた仕事のやり方だったので、おいそれと変えるわけにはいかないし、簡単には変えることができない大きな壁だった。
それを社内の問題意識に端を発し、外部コンサルの力も借りつつ、根本から変革し、より良い会社にしていこうという取組の過程を、かなりつぶさにレポートしたものである。

当然、公開できないような裏話もあるだろうから、本に書かれたことがすべてではないだろうが、会社側の思いや疑念や動揺やトラブルなどが赤裸々にしたためられているし、コンサル側からもコンサル活動の流れだけでなく、その時々にどのように考え、どのように感じ、どのように助言し、どんな場面でどんな技術を使ったか、などが余すところなく書かれている(と見える)ことがとても良い。
サブタイトルにある〝クライアントとコンサルタントの幸福な物語〟とあるのは、まさしくそのとおりだと思った。
最初は多少、双方とも疑心暗鬼なところがあるが、初めの打ち合わせ(<ノーミング>というらしい)で、相当突っ込んだ話をし、なるべく腹蔵なくものを言い合えるような間柄を作るよう工夫したことで、最終的には本当のパートナーと言える関係に成長している様子がよく見える。

白川さんというコンサルは若いながらケンブリッジという海外仕込みのコンサルノウハウをしっかり場に応じて使っていて頼もしい。この辺は、ノウハウが確立されている大手コンサル会社の強みだなあと感じる。
関さんという古河電工の人も実によく勉強している。中に出てくる本は『リエンジニアリング革命』『ザ・ゴール』『V字回復の経営』など経営改革ものの名著の数々である。


私が学んだことは以下の点などである。
・コンサルティングだとかファシリテーションだとかいうが、大事なことは、企業の内部の関係者とともに、相当強い思いを持って結果が出るまで一緒にやっていくこと。
・途中の挫折もあるかも知れないが、それでも続けられるよう最大限の努力をすること
・議論のちゃぶ台返しが起きにくいようにファシリテーションの技術をちゃんと活用すること、技術は効率のためにあること。
・技術としては、ノーミング、アイスブレイク、プレップ、シナリオチャートなどなどである。
ケンブリッジのように複数人がそれぞれの役割を果たしながらファシリテーションをするというのは、個人においてはできないが、学ぶところが大変多く、共感できた良い本だった。
BPRとシステム構築を平行して考えなくてはならない、ある程度の規模の企業関係者には是非一読を薦めたい本である。


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